住みよい町づくりを目指して、六十区では令和六年度より地域猫活動に取り組んでいます。

六十区 地域猫活動サポーター

目次


地域の皆様のご理解とご協力が不可欠です

野良猫による被害の相談が絶えません。野良猫問題は放っておいても解決しないどころか悪化する恐れがあります。

今は被害にあっていない方も、今後被害にあわないとは限りません。
今現在、野良猫被害にあっている方は、被害者にしか分からない想像を絶する悩みや苦痛を抱えています。

個人的に野良猫を減らす活動をしてる方も大勢いらっしゃいますが、野良猫はものすごい勢いで繁殖するので、とても個人では地域全体をフォローすることができません。

以下のイラストをご覧ください、野良猫の繁殖例です。

放置すれば被害者も増加する可能性が高く、住みやすい町づくりを目指す六十区自治会として、地域の野良猫問題の改善に向けた地域猫活動に取り組むことに致しました。

これには労力の確保や管理、費用捻出など様々な課題が山積しています。
地域の皆様のご理解とご協力が無ければ、野良猫問題は解決しません。

逆に言えば、しっかりと対策することで地域社会の健全化につながります。
全国的も地域猫活動は普及し始めており、既に良い結果につながっている地域もあります。

行政をあてにしても、できることとできないことがありますので、自分が住む地域の課題は自分達で解決するのが原則です。

どうかご理解とご協力を宜しくお願い致します。


地域猫活動は、今すぐ野良猫がいなくなるものではありません、あくまで共生をめざします

地域猫活動は、地域の野良猫をTNR*した後に、地域皆でお世話(共生)をしていく活動です。
今や野良猫は社会の構成員になっており、上手に付き合っていかなければなりません。
つまり一般社会にあたりまえに存在していて、これによる被害は全国的にも大きな問題となっていて、共生に取り組む自治体も年々増えています。

*…TNRとは?

  • つかまえる
    (Trap=トラップ)
  • 不妊手術する
    (Neuter=ニューター)
  • もとの場所にもどす
    (Return=リターン)

以上の頭文字をとって、TNRと呼んでいます。
このTNRが地域猫活動の大前提になります。

最終的に元居た場所に戻すので、今すぐ野良猫被害が軽減するわけではありません。

じゃあ戻さなければいいじゃないか?」と疑問に思われるかもしれませんが、他の場所に戻すことは遺棄にあたるのでできません。
つぎに「保健所やどこかに預ければいいじゃないか?」という疑問につながるかもしれませんが、保健所は保護しません。

動物愛護団体の預り所(シェルター)は常に満員で、ボランティアさんが日々身銭をきり貴重な自分の時間を割いて保護猫の里親さんを全力で探しています。
なんでもかんでも受け入れられる余裕はありません。

なので、元いた場所に戻すしかないのです。

このように野良猫をTNRすることで、今すぐ被害が軽減するわけではありません。

じゃあやる意味があるのか?」と思われるかもしれませんが、

  • TNRした猫は不妊手術をしているのでそれ以上繁殖することはありません、一代限りの命です。
  • 野良猫は厳しい環境で生活してるので、飼猫より寿命が短いです。
  • 猫は縄張りをもつので、他の地域から別の野良猫が流入するのを抑える効果も期待できます。

TNRした猫は、不妊手術済の証として、耳先をカットします、いわゆる「さくら耳」です。
これで未済の野良猫と見分けることができるので、同じ野良猫を再度TNRしてしまう事故を防ぐことができます。

※TNRは危険をともない(特に捕獲)、捕獲機などの専用の機材も必要なため市役所、保険所のサポートをうけ動物愛護団体がおこないます。決して個人で無理に捕獲することのないようご注意下さい。


TNRの後、その猫を地域で管理しお世話をするのが
「地域猫活動」

なぜ世話までしないといけないのか?理不尽に思われるかもしれませんが、この活動が野良猫被害を抑える効果的な対策になります。
公園の維持管理などと同じ感覚だと気が楽です。

TNRした猫を台帳などで管理し、地域の野良猫を全頭TNRしてしまえば、今いる野良猫達はいずれいなくなります。
とはいえ、他の地域から流入する野良猫もいますが、見分けるのも容易になので、対策も格段にしやすくなります。

周辺地域にもこの活動を拡大していけば、理屈上は数年で野良猫被害は大幅に減少します。

市内でも既に地域猫活動に取り組んでいる地域が増えています。
特に松陵地区は市内でも野良猫の多い地域で、お困りの方も大勢いらっしゃるので、六十区で成果があがれば周辺自治会も同調してくれるでしょう。

具体的な地域猫のお世話の内容は、

  • エサ、水やり
  • 糞尿の始末(トイレの設置)
  • 住処の提供

になります。

保護するわけではないにしても簡単なようで、毎日となると意外に大変ですが、そこまで深く考えず実際は植木に水をやる程度の労力で済みます。

地域の健全化、ご近所づきあいの一環と考えれば、そこまで苦ではないのではないでしょうか?
たったこれだけで野良猫と共生する優しい社会になります。

地域猫活動は決して猫が嫌いな人に猫好きになって!という活動ではありません。

猫嫌いな方には嫌いなものを好きになってもらうのではなく、これまで害獣のような目で見ていた野良猫でも、環境の一部と考えることで余計なストレスを軽減する効果も見込んでいます。


協力してくださる方、ボランティアを募集します

六十区の地域猫活動は、社会部が中心になって実施しますが、ご存じの通り評議員(組長、班長)は毎年変わる制度です。
活動を通年継続していくために、率先してお手伝い頂ける方、ボランティアを募集します。

上記のお世話をして頂ければ大変ありがたいのですが、あまりにも負担が大きいので、そこまでは求めません。

例えば空いた時間でいいので、

  • 地域の野良猫状況を見回る(頭数チェック、新参猫、子猫、生活エリアなど)
  • できる時だけで、糞尿のしまつ
  • ご近所の相談を取りまとめる
  • 飼い猫を見回る(外飼いの猫など)
  • 寄付を募る

これらの情報を共有して、台帳を管理し対策を検討していくので、この程度でも構いません。
お手伝い頂く期間も問いません。

無理ならすぐにでもやめて頂いて構いませんが、命と関わる活動ですのでその点だけは軽視せず、責任をもって活動して頂ければと思います。

ご近所づきあいが希薄になっている今、地域の交流を図るためにも中高生のボランティアは大歓迎です。
動物愛護団体よりボランティア証明も発行できますので、進学にも役立ちます。
(中高生の場合は親御さんに応募して頂いてください)

気負わず気楽に話だけでも聞いてみませんか!

六十区地域猫活動サポーターに認定された方やお店には、社会部公認認定証をお渡しいたします!
ご希望の方はお気軽にご相談ください→お問合せ

六十区 地域猫活動サポーター認定証(A4サイズ、ラミネート加工)

六十区 地域猫活動サポーター


寄付のお願い

地域猫活動最大の課題は、費用負担です。
ほかにも経費はかかりますが主に野良猫の不妊手術に相応の医療費がかかります、地域猫活動は費用負担ありきで考えなければなりません。

野良猫専門に不妊手術を行う動物病院で施術して頂くので、一般の飼い猫より安くはなりますが、一頭あたり約9,000(オス)~約15,000(メス)+必要の医療費がかかります。

令和五年度には試験的な活動を実施しましたので、参考までにご覧ください。

令和五年度 実績(実施:酒田地域ねこの会)
TNR 住吉町 7頭
6頭手術後、捕獲場所にもどす
1頭は譲渡会にて里親募集(酒田地域ねこの会にて)
収支
【支出合計】
不妊手術+医療費 116,270円(en外猫病院、かわむら動物病院)
【収支内訳】
善意の寄付収入 40,000円  収入合計 40,000円
【差引】
▲76,270
※赤字分は酒田地域ねこの会さんにて負担してくださいました。
平均して一頭あたり1.6~1.7万円の費用が発生しています
これに里親を探す手間や一時的な預りも含めると結構な支出になります。

令和六年度より多少の自治会予算をあてて頂いてますが、すべてを自治会予算で賄うのは現実的ではありません。
(啓蒙活動程度しかできずとても賄いきれません)

今年度より行政からのサポートとして猫の不妊手術に補助金がでることになりましたので、これを活用して、できる限り費用負担を抑えますが、地域内の全頭を処置するとなると大幅に不足しています。

このため、自治会予算とは別枠で寄付を募ります。
この寄付が無ければ、そもそも地域猫活動は継続できませんので、お気持ち程度で構いません。

パンフレットはご自由にお持ちかえりください。
※自治会館に用がない方は社会部長までご連絡ください。

寄付金 銀行振込口座

銀行名GMOあおぞらネット銀行
(ジー エム オー)
金融機関コード:0310
支店名ビジネス支店
支店番号:201
口座名義ペティッショ
(六十区にお住いの方とわかるよう振込人名に「60ク」+「(寄付者様のお名前)〇〇〇」と入れてください)
酒田市社会福祉協議会に登録済の
動物愛護NPO 「ペティッショ」が受付窓口となり、全額六十区自治会の地域猫活動に充てさせて頂きます。

収支情報は、六十区総会の社会部の活動報告にてご報告いたします、是非ご協力を宜しくお願い致します。


決して終わりがない活動ではありません

今すぐ解決問題ではないにしても、終わりがないわけではありません。

前述の通り野良猫は飼い猫と比べ平均寿命は短く(4年程度)、今いる世代の野良猫を全頭TNRすれば遅くとも4年後には目に見えて被害は減少する見込みです。

現時点では相談先が市役所だったり、保健所だったり、動物愛護団体だったりまちまちで、それぞれ情報を共有しているのものの全体を把握できておりませんので具体的な数字目標は提示できませんが、

  • 令和六年当初の中期的な目標は、令和十一年には被害相談件数半減とします。
  • 長期目標は、令和十六年度には九割削減を目標とします。

猫の生態にあわせて対策し、地域内はもちろん周辺地域の取り組み具合などによっても結果は左右されますが、何もしなければ野良猫は繁殖をくりかえすので永遠に問題が解決することはありません。

いずれやらなければならない、取り組まなければならない問題です。

こうしてる間にも、あちこちから被害の相談があります。

明日は我が身と考え、手遅れになる前に、是非ご協力をお願い致します。


野良猫情報提供フォーム

野良猫を見かけた方や、野良猫被害に悩んでる方は、些細なことでも構いませんので、ぜひ情報をお寄せください。
台帳化して、今後の野良猫対策の検討に活用させて頂きます。

※すぐに対応できるものではございませんので予めご了承ください。